beefkosogod’s blog

ニコニコ動画について思っていることを書きます

ニコニコ動画の全盛期はいつか?(仮)~(秋)説

オワコンという言葉もだいぶ使い古されたものになりましたね。
オワコンという言葉は「終わらないコンテンツ」ではありません。寒いです。「終わったコンテンツ」の略です。
もう数か月前


になりますが「ニコニコよりプロセカのほうが格上だろ」という言葉を聞いた瞬間自分の中でなにかが変わりました。
ニコニコ動画の全盛期は今。常に今が1番優れている」とゆってた運営信者の言葉も今は昔、心動かされません。
この原稿を書き始めたのが数か月前。現在も遅々として筆が進まず駄文となりますが、「それぞれの時代がとある側面において全盛期であり、ゆえにニコニコ動画は常に全盛期である」という、信者達の救えない世迷い事を最大限翻訳しました。随筆形式になります。データはあったりなかったりです。

ニコニコ動画全盛期(仮)説

さすがにこれはあまり聞きません。ですが世の中にニコニコ動画が生まれ落ち、0から1になったのです。
すいません、嘘つきました。
0からではありません。
ひろゆきブログに貼られたリンクにネット民が反応し、「"なんかそういうデータ"の力ではどうしようもできない、その奇っ怪なν速民に立ち向かう神妙不可思議にて胡散臭いサイトが一つ、その名はニコニコ動画(仮)。そう、人はアレを寄生サイトと呼ぶ」、youtubeの寄生サイトとしてスタートしました。
こののちに当時の日本のインターネットカルチャーを引っ掻き回しまくるやべーことをしまくります。(仮)がすべての原点、ひろゆきも合流して潜在能力的にも、可能性的にも無限の広がりがあるので(仮)が全盛期です。

ニコニコ動画全盛期(β)説

私は(β)派です。毎週毎週、一週間ごとに倍々でユーザーが増えて行きました。youtubeからの遮断が無ければとどまることを知らないガチの怪物サイトでした。遮断は不可避でしたが。ユーザー増加の勢いがヤバすぎたという意味で全盛期です。なおyoutubeからアクセス遮断されたことでサービス終了したため、(β)終了をもって「終わったな」という声が聞こえ始めました。オワコン(終わったコンテンツ)という言葉は2010年の涼宮ハルヒブームの陰りの時期からなので、もう少し時間が下ります。

ニコニコ動画全盛期(γ)説

youtubeからアクセス遮断され、突貫で自前のサーバーを用意し復活しました。私は事前アカウント登録(先着10万垢)開始のおり、2日目の午前にアカウントを取得しました。一応、現在でも現役アカウントです。(γ)開始から3日間くらい(もっと早い?)はニコニコ動画の復活を待ち望んでたユーザーであふれかえり、民度も良く(何をもって良いかは置いといて狂喜の渦であったことは間違いない)、最高にお祭り騒ぎをしていました。その後藤崎瑞樹などがコメントを荒らしはじめたりなどしてコメント同士での罵りあいも見られました。サービス開始初日の民度の良さとタグ機能とマイリスト機能、マイリストランキングが実装され更なるランキング過熱を引き起こした点において全盛期です。

ニコニコ動画全盛期(RC)説

RCとは「Release Candidate」の略で、正式版の一つ手前という意味と(私が)捉え、否が応でも期待が高まりました。プレミアム会員が導入され、組曲『ニコニコ動画』が投稿されました。私は秒でプレミアム入会して組曲『ニコニコ動画』で泣き全部口笛で吹くのも歌うのも余裕でした。MADや手書きMADなどが氾濫し、ユーザー生成コンテンツが急速に増加していきました。ニコニコ動画登場前後で動画投稿者が100倍になったのはデータこそありませんが疑いの余地はありません。初音ミクが発売されたのもこの時期です。フタエノキワミ、アッー!もここです。KYMは本家たちの再生数こそおとわっかに及ばない(?)ですが、派生動画の広がりにより総再生はおとわっかを凌駕し、おびただしい数の純粋無垢な一般日本人をニコニコ沼に沈めた点において(β)時代に匹敵するほどのパワーでした。運営の主な収入源であるプレミアム会員制度が始まり、多数のメドレーが生まれ、初音ミクなど魅力的なキャラクターが多数生まれ出でたという点において、(RC)が全盛期です。

ニコニコ動画全盛期(RC2)説

MMDが公開され、当時のユーザーレベルの3DCGジャンルに強烈なインパクトを与えました。
ニコスクリプトが導入され、投稿者専用コメントが有効になりました。また、時報が加わりました。ここらへんから運営の悪乗りが少しずつ顔を出し始めました。また、NG設定が導入されています。コメント機能に対するテコ入れが行われ、運営なりにコメントを良くしようという試行錯誤がなされています。運営がコメント機能に対して一番誠実に対応していた点で全盛期と言えます。
また、ニコニコ生放送がスタートしたのも(RC2)からになります。

ニコニコ動画全盛期(SP1)説

スパイダーマッや吉幾三の「おら東京さ行くだ」など癖の強すぎるキャラクターが多数ブームになりました。しかしなんと言ってもシャイニングスパイラルウンコです。始まりはランキングのバグにより間違って1位になった動画でした。当時はランキングを神聖視している者も多く、その日の午前は動画のコメントも荒れていました。私もイライラしながら大学でサークルメンバーに悪態をついていました。しかし午後になるとそれまでのギスギスしていたコメントが一変し、コメントによって神のウンコ動画になっていました。奇跡です。ニコニコ動画はユーザーの力によっていくらでも面白くできるんだ、想像を超えた際限のない底抜けの面白さを実現できる、そういうポテンシャルにあふれたクソバカ野郎達が跋扈している場所なんだと強く感じました。もう嬉しくて感動で!もう、パーン!てなりましてね、頭が。私はニコニコ動画のポテンシャルとそのユーザーの偉大さに心底感服したのがSP1のこの日です。
あの「@ボタン」が爆誕しました。1クリックでコメントを何度でも書き込むことのできる悪魔の機能です。コメントの勢い的にニコニコがぶっ壊れました。すぐ機能が下方修正されましたが。
@ジャンプも拡張され、ニコ割ゲーム(今のニコ生ゲームネタのようなもの)も投入されました。余談ですが、私はニコ割ゲームで全国3位になりました。
そして今でもニコニコの歴史を学ぶのになくてはならないもの、ニコニコ大百科も(SP1)時代に生まれました。
ユーザーの底力が圧倒的であることも十分すごいですが、@ボタンにより(2008年3月17日の)ニコニコ動画全体で投稿されたデイリーコメント数が過去最高である点において(SP1)が全盛期です。
※自分でうpした動画に自分でコメントしまくってみる動画が2022年12月17日の祭りにおいて(その動画の歴史での)過去最高のコメント数をたたき出したようです。(12月17日のニコニコ全体コメ数の91.7%が自演動画)

【ゆっくり解説】『自分でうpした動画に自分でコメントしまくってみる』の歴史 Part4(sm40667085より)

ニコニコ動画全盛期(夏)説

私の中の広い意味でのニコニコ動画の全盛期はここまでです。人によっては(β)でのyoutube遮断だという人もいると思います。それも否定しません。『どの"バージョン"が一番盛り上がってたか』といわれると(β)になり、『どの時点までが全盛期だったか』と問われれば2008年7月31日までと答えます。(なお、ライトユーザーに対しては2014年くらいまでと答えます。)
何が起こったか、2008年8月1日にランキング仕様変更が起こりました。それまで毎日朝5時リセットの24時間積み立てランキングだったのが廃止され、デフォがウィークリーランキングになり、ホットリストが追加されました。デイリーもありましたが以前の仕様は現在に至るまで復活していません。死ぬまで絶対に許しません。
さてニコニコ動画(夏)ですが一番の変化は(夏)サービス開始前夜に行われたニコニコ大会議2008において"ニコニコエヴァンジェリスト(伝道師)"として夏野剛が出演しました。その夏野氏が今ではKADOKAWAの社長です。隔世の感です。
サービス的にはニコニコミュニティニコニ・コモンズが開始されました。
また、権利者削除の動画に、権利者(法人・団体)が明記されるようになりました。正確には(SP1)末期ですが、ドワンゴが2008年7月2日に「MAD動画」を含む映像三団体の著作権を侵害している動画を削除すると発表しました。依然としてアニメとMADの違法アップロードを続けるユーザー側に対して、運営がコンプライアンス的にまっとうな道を本格的に歩み始めたという点では(夏)が全盛期です。現在に至るまで運営は運営の論理で正しい行動をしているのに、ユーザーがユーザーの論理でなく運営の論理に従おうとする今の運営信者に対して、私は軽蔑しています。

8月ランキング仕様変更について
ニコニコ大会議-ニコニコ大百科-
MAD削除問題-ニコニコ大百科-

ニコニコ動画(秋)全盛期説

思えば一番のんきな時代だったかもしれません。(秋)最終日のニコニコ大会議2008冬~ザ・デイ・ビフォー・明後日~において登壇した小林宏社長が「MADは文化」と太鼓判が押される一方、そのときどきにおいてMAD動画が大量に削除されていました。ただ、ニコニコムービーメーカーがswf形式のファイルを投稿できるようになったことにより、ニコニコ動画が崩壊し、このことに対してユーザーも運営長も笑顔になりました。
ある意味一番崩壊し尽くしていたという点においては、(秋)が全盛期です。
ニコニコ動画を崩壊させるスイッチについて-ニコニコ動画開発者ブログ-

ここでいったん切り上げます。
反応が良ければ続き書きます。
よ ろ し ゅ う

2023年1月30日追記
後編上げました